オンライン家庭教師の市場規模は?将来性はどうなのかを調査しました

オンライン家庭教師の市場規模は?将来性はどうなのかを調査しました

近年、オンライン家庭教師の市場が世界的に伸びているとされています。

オンライン家庭教師は、どこにいても教育を受けることができ、利便性が高いのが特徴です。

本記事では、オンライン家庭教師の市場規模や将来性などについてご紹介します。

オンライン家庭教師サービスとは

オンライン家庭教師サービスとは、企業や教師がパソコンやタブレット、スマホなどの電子媒体を使って学習者に教えるサービスのことです。

インターネット回線と電子媒体があればどこでも教育を受けることができるため、特定の場所にいる必要はありません。

全国どの場所からでも指導をしたり、受けたりすることが可能になるため、近くに塾や予備校のない方でも学習することができます。

また、学習者は教師を探しやすいというメリットもあります。

これまでは条件の良い教師がいたとしても、距離が離れていれば指導を受けることができませんでした。

しかし、オンラインであれば、距離に関係なく指導を受けることができます。

政府によるデジタル教育への取り組みや大手企業による投資が増えたことにより、今後も成長が見込まれている分野です。

オンライン家庭教師の市場規模

2021年5月28日にREPORTOCEANが発行したレポートによると、オンライン家庭教師サービス市場は、2020~2027年までの期間で約16.1%の成長率が見込まれています。

オンライン家庭教師のサービスは世界的に成長しており、2019年には約48億1,000万米ドルとなりました。

このことから、少なくてもこのあと数年はオンライン家庭教師の市場は成長し続けることが考えられます。

また株式会社矢野経済研究所の調査「国内eラーニング市場に関する動向」によると、2019年度は前年度比7.7%の増加で2,354億円、2020年度はさらに2,880億円に届くと考えられています。

市場が伸びた原因として、AIを活用した学習サービスの活発化が挙げられています。

また文部科学省が推奨している構想が市場の拡大に関わっているとされています。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響

2020年頃からの新型コロナウイルスによる感染拡大の影響もあり、世界中の学校が閉鎖される事態となりました。

このことから、世界が「withコロナ」に移行している2022年頃も、オンライン学習の継続とデジタル教育市場における影響が注目されています。

オンライン家庭教師は、教師と学習者が直接対面することがありません。

そのため、感染の危険を減らしつつも学習を続けることができるというメリットがあるのです。

オンライン家庭教師の将来性

これからオンライン家庭教師業に参入しようと考えている人は、オンライン家庭教師の将来性を知りたい方も多いと思います。

多くの業界においてオンライン化が行われていますが、その中でも家庭教師業界は比較的オンラインへの移行がスムーズに行われているとされています。

その理由には以下が挙げられています。

個別指導の需要が増えている

日本では個別指導の需要が増しているとされています。

その背景には以下が考えられます。

両親が共働きのため家庭学習が難しい

子どもに合わせたオーダーメイドの教育を探している

またSMBCの調査「学習塾業界の現況」によると、少子高齢化で学齢人口の減少は続いていますが、子ども1人あたりの学習塾費は増加しています。

さらに文部科学省は、AIやビックデータを活用した教育現場のIT化「EdTech」を推進しています。

EdTechによって、授業方法やマネジメントを可視化できるようになり、一人ひとりに合った学習方法を提供できるようになると期待されています。

このことを合わせると、従来の集団授業のような均一化された形態よりも、個別指導のような授業形態へのニーズが高まっていることが考えられます。

中小企業が参入しやすい

オンライン家庭教師業界は、大手よりも中小企業が参入しやすい分野であると考えられています。

大手学習塾の多くは、一般的に集団での授業をメインとしています。

これは一度の授業でまとまった売り上げを確保しやすく、すでに手法を確立しており、なかなか方針を転換しにくいためです。

個別指導を行っている大手学習塾もありますが、工数がかかり客単価を上げる必要があるため、非効率と考えられています。

このため、オンライン家庭教師はすき間産業となっており、中小企業が参入しやすい市場となっています。

このことから、今後オンライン家庭教師に舵を切る中小企業が多くなることが予想されます。

まとめ

日本は少子高齢化により、学齢人口は年々上昇しています。

しかし子ども1人にかける教育費が増加傾向になるとされており、オンライン家庭教師などの個別指導の需要は高まりつつあります。

そのため、少なくとも今後数年間はオンライン家庭教師の市場は拡大すると考えられており、将来性もあるといえます。

オンライン家庭教師になろうと考えている方は、検討してみてはいかがでしょうか。

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